80年代の林業労働力再編成と労働運動 4
民有林にあっても、最近の仕事不足で森林組合作業班員になるのは「東大に入るよりもむずかしい」。
三重県では「月平均18日就労で20数万円の収入をあげていた林業労働者が3ヶ月働いてやっとその日数と収入が同じ」(同前)。
先進林業地の一つである和歌山県古座川町では「林業労働者の70%以上が失業状態にある」(全山労和歌山県本部報告)などの事態が起きています。
しかも重要なことは、こうした林業労働力の「過剰」局面にもかかわらず、若年労働力の不足と老齢化によって労働組織自体の再生産が危ぶまれていることです。
しかし林業労働力対策としては、若年林業労働者に一定の資格、免許等を習得させ認定登録する「グリーンマイスター」(81年度発足)。
また、「林業に係る特例的退職金共済事業」(林退共、82年1月より)の整備があげられる程度で、抜本的な改善策はほとんど講じられていません。